ここ2週間くらいどうしようもない仕事に気持ちを憂鬱にさせられていて、なんとかクリアできた感じなのでブログでも書いてみようかと思いました。
どうしようもない仕事というのを詳しく説明すると角が立つので、2010年の今まで、Web制作の末端の現場で一般に起こってきたであろうことを少し冷静に羅列しつつ、自分なりの結論を導きたいと思います。
2010年2月4日、Web制作の現場で戦うために。
私がWeb制作の現場で制作者として働き始めて、そろそろ8,9年が経とうとしています。デザインをベースに、htmlやcss、jsやasも操りながら多くのプロジェクトに携わってきました。
マークアップエンジニアという言葉が発明されてもうどれくらいが経つのかわかりませんが、私の感覚では5年前くらいから一般にも認知されてきたのではないかと思います。要はそれまでwebデザイナーとかコーダーとか呼ばれていた人たちが、webの仕様を理解し適切にhtml+cssその他のweb様式を決める技術者と自分の立場を定めることによって権限と尊厳を得、それはある程度の成功を得てきました。
デザインの前に仕様が存在する、という、いわば当たり前ながらそれまで抜けがちだったこの分野への意識の向上は、例えばデザイナーがpsdに施した無茶なphotoshopのフィルタやグラデーションを、その通りwebに組めない責任がコーダーの技術のせいになるようなことをなくしましたし、逆に仕様を理解しそれに対してさらに創造力溢れるデザインをおこすデザイナーが生き残るようになりました。
Flasherという言葉もいつからあるのかわかりませんが、それも僕の感覚では5年前くらいから一般に認知されているように思います。それまでトップページの単なるアイキャッチやナビゲーション、またアニメーション表現のツールでしかなかったFlashが、アプリケーションやサイト全体を構成するプラットフォームとして市民権を得、進化するFlashPlayerの性能によってクールで先進的な表現、また時に抒情的で不思議な感覚までもが表現されうるツールであることは、すでに広く知られるところとなりました。
html5、そしてcs5の登場によって、今後もこの技術の進歩と表現の幅はさらに広がっていくでしょう。見る側としても作る側としても、それはとても楽しいことで、夢があります。
では、一方でビジネスとしてはどうでしょうか?htmlやFlashをとりまくビジネスの状況は、よくなっているのでしょうか?これからも楽しそうで、夢がある、と言えますか?
残念ながら、技術そのものが直接単価に影響するスパンは、短いものであると言わざるを得ません。htmlやcssを構造的に正しくマークアップできる、jQueryを使ってインタラクティブな演出を加えることができる、as3を書いてFlashPlayerのAPIを自在に弄れるというのは当たり前になり、単価としてはどんどん下がっていきます。それはhtml5が出ようが6が出ようが、cs7が出ようが変わらないでしょう。W3CやAdobeは規格やツールによって私たちに夢と課題を与え、時に高額なソフト代をむしっていきますが、単価を上げてはくれません。Webプロデュースやディレクションを行う会社や個人が、質が高く、かつ安いデザインやコードを管理して利益を出すことは今後も可能でしょうが、末端のマークアップエンジニアやFlasherにとっては、自身の単価をキープすることすら危うい状況です。
また、世界的な不況の影響もあり、広告の分野によっては求められる技術レベルが頭打ちになっている現実もあります。高い技術で新しい表現をする意味を、意識と金額の両面において認めてくれる広告主は少なくなっています。個人的には広告系のサイトは、この先1,2年については特に、コードによる演出や表現ではなく、デザインと文章のクオリティが見直されるべきだと思っています。少し話がそれてしまいました。
結論はこうです。この先も、新しい肩書を持つWeb制作の作業員(あえてこう呼びます)は出てくるかもしれません。それでも、それは名前が変わり、習得しなければならない技術が変わるだけで、状況は変化しないでしょう。単価は下がるか変わらない一方、私たちは年齢を重ねていきます。エンジニア35年定年説、というのは、同じ理由から生まれた言説で、扱う言語やコンテンツは変わっても、「作業者」として生きていくのであれば、私たちWeb制作の作業員もそうなるでしょう。
では、どうしなければならないか。答えは1つだと思います。「作家」になることです。これは有名になるとか、Twitterのフォロー数がフォロワー数の1/30くらいの人になるということではありません。つまり、今ある技術で何を産み出せるのかを突き詰めて表現し、発信できる人になることです。自分と向き合って、手持ちの武器に磨きをかけて、人に披露することです。ファン交流会になり下がった慣れ合いの勉強会や懇親会、高い参加費をむしり取られるだけのセミナーに行くのはやめ(もちろん意味ある会にはどんどん行くべきですが)、その時間を英語の文章を書く時間に充て、海外にも自分の技術やアイデアを発信できるようにするべきです。
これが、今までのところの私個人の結論で、実際のところもっと早くこう決意できればよかったのにと思っているところです。ただ、ビジネスに関して本当はもっといろんな要素が絡んでいます。営業や戦略、経営の目線から考えれば、もっと多くのことが言えるし、私自身も考えることがあります。
ただ、私がこの業界に入った時と比べて、これだけwebの世界が身近になり、この業界を目指す後進たちが多くなってきたことを実感する昨今、Web制作の現場で「今」戦っていくとはどういうことなのかを、自分なりにまとめておきたいと思いました。こうしておけば、私自身迷った時にまたここに戻れる気がするので。
FIGHT THE POWER.
ここ2週間くらいどうしようもない仕事に気持ちを憂鬱にさせられていて、なんとかクリアできた感じなのでブログでも書いてみようかと思いました。
どうしようもない仕事というのを詳しく説明すると角が立つので、2010年の今まで、Web制作の末端の現場で一般に起こってきたであろうことを少し冷静に羅列しつつ、自分なりの結論を導きたいと思います。
2010年2月4日、Web制作の現場で戦うために。
私がWeb制作の現場で制作者として働き始めて、そろそろ8,9年が経とうとしています。デザインをベースに、htmlやcss、jsやasも操りながら多くのプロジェクトに携わってきました。
マークアップエンジニアという言葉が発明されてもうどれくらいが経つのかわかりませんが、私の感覚では5年前くらいから一般にも認知されてきたのではないかと思います。要はそれまでwebデザイナーとかコーダーとか呼ばれていた人たちが、webの仕様を理解し適切にhtml+cssその他のweb様式を決める技術者と自分の立場を定めることによって権限と尊厳を得、それはある程度の成功を得てきました。
デザインの前に仕様が存在する、という、いわば当たり前ながらそれまで抜けがちだったこの分野への意識の向上は、例えばデザイナーがpsdに施した無茶なphotoshopのフィルタやグラデーションを、その通りwebに組めない責任がコーダーの技術のせいになるようなことをなくしましたし、逆に仕様を理解しそれに対してさらに創造力溢れるデザインをおこすデザイナーが生き残るようになりました。
Flasherという言葉もいつからあるのかわかりませんが、それも僕の感覚では5年前くらいから一般に認知されているように思います。それまでトップページの単なるアイキャッチやナビゲーション、またアニメーション表現のツールでしかなかったFlashが、アプリケーションやサイト全体を構成するプラットフォームとして市民権を得、進化するFlashPlayerの性能によってクールで先進的な表現、また時に抒情的で不思議な感覚までもが表現されうるツールであることは、すでに広く知られるところとなりました。
html5、そしてcs5の登場によって、今後もこの技術の進歩と表現の幅はさらに広がっていくでしょう。見る側としても作る側としても、それはとても楽しいことで、夢があります。
では、一方でビジネスとしてはどうでしょうか?htmlやFlashをとりまくビジネスの状況は、よくなっているのでしょうか?これからも楽しそうで、夢がある、と言えますか?
残念ながら、技術そのものが直接単価に影響するスパンは、短いものであると言わざるを得ません。htmlやcssを構造的に正しくマークアップできる、jQueryを使ってインタラクティブな演出を加えることができる、as3を書いてFlashPlayerのAPIを自在に弄れるというのは当たり前になり、単価としてはどんどん下がっていきます。それはhtml5が出ようが6が出ようが、cs7が出ようが変わらないでしょう。W3CやAdobeは規格やツールによって私たちに夢と課題を与え、時に高額なソフト代をむしっていきますが、単価を上げてはくれません。Webプロデュースやディレクションを行う会社や個人が、質が高く、かつ安いデザインやコードを管理して利益を出すことは今後も可能でしょうが、末端のマークアップエンジニアやFlasherにとっては、自身の単価をキープすることすら危うい状況です。
また、世界的な不況の影響もあり、広告の分野によっては求められる技術レベルが頭打ちになっている現実もあります。高い技術で新しい表現をする意味を、意識と金額の両面において認めてくれる広告主は少なくなっています。個人的には広告系のサイトは、この先1,2年については特に、コードによる演出や表現ではなく、デザインと文章のクオリティが見直されるべきだと思っています。少し話がそれてしまいました。
結論はこうです。この先も、新しい肩書を持つWeb制作の作業員(あえてこう呼びます)は出てくるかもしれません。それでも、それは名前が変わり、習得しなければならない技術が変わるだけで、状況は変化しないでしょう。単価は下がるか変わらない一方、私たちは年齢を重ねていきます。エンジニア35年定年説、というのは、同じ理由から生まれた言説で、扱う言語やコンテンツは変わっても、「作業者」として生きていくのであれば、私たちWeb制作の作業員もそうなるでしょう。
では、どうしなければならないか。答えは1つだと思います。「作家」になることです。これは有名になるとか、Twitterのフォロー数がフォロワー数の1/30くらいの人になるということではありません。つまり、今ある技術で何を産み出せるのかを突き詰めて表現し、発信できる人になることです。自分と向き合って、手持ちの武器に磨きをかけて、人に披露することです。ファン交流会になり下がった慣れ合いの勉強会や懇親会、高い参加費をむしり取られるだけのセミナーに行くのはやめ(もちろん意味ある会にはどんどん行くべきですが)、その時間を英語の文章を書く時間に充て、海外にも自分の技術やアイデアを発信できるようにするべきです。
これが、今までのところの私個人の結論で、実際のところもっと早くこう決意できればよかったのにと思っているところです。ただ、ビジネスに関して本当はもっといろんな要素が絡んでいます。営業や戦略、経営の目線から考えれば、もっと多くのことが言えるし、私自身も考えることがあります。
ただ、私がこの業界に入った時と比べて、これだけwebの世界が身近になり、この業界を目指す後進たちが多くなってきたことを実感する昨今、Web制作の現場で「今」戦っていくとはどういうことなのかを、自分なりにまとめておきたいと思いました。こうしておけば、私自身迷った時にまたここに戻れる気がするので。